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前立腺がんは早期発見・早期治療が大切です。前立腺がんの原因、症状、検査、治療を知っておきましょう!

前立腺がんとは

前立腺がんが増えている

 前立腺がんはかつてアメリカでは男性がかかるガンの第1位であり、死亡率も肺がんに次いで第2位でしたが、日本では患者数が少ないガンの1つでした。しかし、近年日本では急激に前立腺がんの患者数が増加しており、1975年に約2400人だった患者数が2006年には2万3000人になっています。

 しかも、患者数はますます増加傾向にあり、2015年には3倍以上のの10万人に迫る患者数に、罹患数は肺がん・胃がんを抜いて第1位になると予想されています。

 また、前立腺がんの死亡者数は2004年に8840人でしたが、2015年には約1万2000人にまで増加すると考えられています。さらに、1950年の前立腺がん死亡者数が83人であったことを考えると、いかに患者数と死亡者数が増加しているかが伺えます。


前立腺がんが増えた原因

食生活の欧米化
 日本で急激に前立腺がんの患者数が増加している原因として、食生活の欧米化が考えられます。食生活が欧米化したことで高タンパク、高脂肪の食事が増え、それが前立腺がんや前立腺肥大症増加の大きな原因になっているのです。この事は、欧米で前立腺がんの患者数が多いことからも伺えます。

高齢者の増加
 また、平均寿命が延びたことで高齢者が増加した事も大きな理由の1つです。前立腺がんは通常60歳以降に発症し、年齢が増すごとに罹患率も高くなります。実際、前立腺がん患者の90%以上が60歳以上であり、ガンの発見も50歳を超えてからがほとんどです。前立腺は男性ホルモンによって支配されており、高齢化に伴う男性ホルモンの影響が前立腺の病気発症に関わっていると考えられています。

検査技術の向上
 このほか、検査技術の向上によって前立腺がんが発見しやすくなり、患者数が増加した事も考えられます。前立腺がんの初期には自覚症状がほとんどないために、前立腺がんが発症している事に気付かないケースも多々ありました。しかし、検査技術が向上したことにより、前立腺がんが人間ドックなどで早期に発見できるようになってきています。前立腺がんは他のガンと同様に、早く発見できればそれだけ完治の可能性も高くなるのです。


前立腺がんは進行が遅い

 前立腺がんは前立腺のどこでも発生する可能性がありますが、最も多いのが前立腺の外側の辺縁域です。前立腺がんは60歳以降に多く発症するため、がんの進行が遅いのも特徴の一つです。そのため、無理に手術を行って後遺症のリスクを背負わず、経過を観察しながらQOL(生活の質)を保つ事も選択肢として挙げられます。
 また、前立腺がんには男性ホルモンの働きが大きく関わっており、男性ホルモンが減少すると癌も小さくなることがわかっています。そのため、その特性を利用した内分泌療法も治療の選択肢として行われています。