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前立腺がんは早期発見・早期治療が大切です。前立腺がんの原因、症状、検査、治療を知っておきましょう!

前立腺がんの種類


 悪性腫瘍のことを一般にがんと呼んでいますが、がんにはさまざまな種類があり、発生する場所や細胞組織によって性質が異なります。そのため、進行の早い悪性のがんもあれば、進行の遅い穏やかながんもあります。前立腺がんにもさまざまな種類があるため、ガン細胞の増え方や悪性度によって、以下の3つに分類しています。

≪高分化型腺がん≫
 正常よりもやや小さい腺管が規則的に並んでいるもので、正常な前立腺細胞に近いガンです。そのため、悪性度は軽度となります。


≪中分化型腺がん≫
 高分化型腺がんに比べて腺管の配置が不規則で、一部に腺管融合が見られるガンです。そのため、悪性度は中程度となります。


≪低分化型腺がん≫
 腺管がほとんど確認できないほど、ガン細胞がびっしり詰まった状態のガンです。そのため、悪性度が最も高いガンであるといえます。

前立腺がんの悪性度(グリソンスコア)


 細胞は日々分裂して再生を繰り返し、その組織に合わせた配列で並んでいます。しかし、がん化した細胞が現れると、不規則かつ際限なく増殖を繰り返すため、細胞の配列は崩れて腫瘍が形成されていきます。

 がんの悪性度の違いは、細胞分裂の際にいかに正常細胞と配列が異なっているかで確認することができます。がん化していても、正常細胞と大差ない分裂であれば悪性度は低く、逆に正常細胞とまったく異なる細胞形成がされるようであればかなり悪性度が高いということになります。

 一言で「がん」と言っても悪性度は様々であるため、前立腺がんの悪性度を表す指標として「グリソンスコア」が世界的に用いられています。もともとはWHOが提唱した「高分化型腺がん」「中分化型腺がん」「低分化型腺がん」の3段階で分類していましたが、グリソンスコアの方がより詳しく分類し判定できるため、日本では2010年12月から前立腺がんの悪性度を表す指標はグリソンスコアに統一されました。

 グリソンスコアでは、組織を構成する細胞の崩れを1から5の5段階で分類し、1は最も正常細胞に近い癌細胞、5は最も悪性度の高い癌細胞とします。悪性度を判断するには、病理医が癌細胞を顕微鏡で調べ、5段階のうちどのパターンのものが最も多いか、2番目に多いパターンのものはどれかを確認します。そして、その2つのパターンの数値を合計したものが悪性度を表すスコアとなります。

 例えば、最も多いパターンの組織が「3」、2番目に多いパターンが「4」の場合、グリソンスコアは「7」と判定し、「3+4」と表記します。これは一番多いパターンがどれであるかをわかりやすくするためで、同じスコアの「4+3」はパターン4が一番多いため、「3+4」よりも悪性度が高いということになります。