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前立腺がんは早期発見・早期治療が大切です。前立腺がんの原因、症状、検査、治療を知っておきましょう!

前立腺がんの検査
 〜PSA検査(腫瘍マーカー検査)〜


PSA検査は採血するだけで簡単にできる

 腫瘍マーカーとは体内に腫瘍ができた際に腫瘍から放出されるタンパク質などのことで、腫瘍ができる臓器や種類などによって腫瘍マーカーが異なるため、どこに腫瘍ができたかを知る手がかりになります。腫瘍マーカーの検査方法は、採血して血液中の腫瘍マーカーの量を調べるだけなので、前立腺がんが疑われる場合にまず実施される検査です。

 前立腺がんの腫瘍マーカーには、前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)やガンマセミノプロテイン(γSm)、前立腺特異抗原(PSA)の3種類がありますが、なかでもPSAがよく用いられています。PSAは日本語では「前立腺特異抗原」といい、腫瘍マーカーには複数の部位から放出されているものもありますが、PSAはそのほとんどが前立腺から放出されているため、高い確率で前立腺がんを特定する事が可能です。

 PSAは前立腺の上皮から分泌されるタンパク分解酵素で、通常は精液中に分泌されていますが、前立腺がんになると血液中にもPSAが混じるようになります。癌が進行するほど、PSAはより血液中に混ざるようになり、PSAの値も大きくなります。


PSA値は加齢とともに上昇する

 PSA値は年齢と共に増加していきますが、健康な人のPSAは2ng/mL以下、50歳で4ng/mL以下となっています。しかし、前立腺がんになるとPSA値は急激に増加して10ng/mL以上になります。

年齢 PSA基準値
40〜49歳 2.5以下
50〜59歳 3.0以下
60〜69歳 3.5以下
70歳以上 4.0以下


 ただし、前立腺肥大症など他の前立腺の病気でもPSAは増加するため、PSAが高値だからといって前立腺がんと決め付けることはできません。しかし、前立腺に何らかの異常があることを知る手がかりとして大変有効な手段となっています。

PSA値 判断基準
4.0以下 正常値だが、癌の疑いがまったくない訳ではない
4.1〜10.0 前立腺がん、もしくは前立腺の病気が疑われる
10.1〜20.0 40〜50%に前立腺がんが疑われる
20.1以上 50%以上に前立腺がんが疑われ、しかもかなり癌が広がっている恐れがある


 これまではPSA値が4.0以下であれば正常値と判断されてきましたが、近年若い男性でも前立腺がんを発症するケースが増えてきたため、年齢を考慮した上でPSA値が2.5以上の場合に精密検査を勧めるようになってきました。

 PSA値は日々の体調によっても変動し、前立腺がん以外の病気でも高くなることがあります。しかし、前立腺がん以外の病気でPSA値が10を超える事はほとんどなく、前立腺がんの有無を判断する上で大変有効な検査であるといえます。健康診断のオプションでも行える簡便な検査ですので、定期的にPSA検査を受ける事をお勧めします。